【正直解説】印刷業界はオワコンってほんと?元社員がバッサリ解説

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「印刷業界」と聞いてどんな印象を持ちますか?

「これまで使ってきた教科書に〇〇印刷とか〇〇出版って書いてあったなあ……紙の本を作るんでしょ?オワコンやん」と考える人が多いと思います。

正直、私も就職活動を始めるまではそういうイメージでした。
先輩に「自分の希望から言うと印刷業界が向いてるんじゃないか?」と言われ、
「印刷業界?理系なのに?どういうこと?」と思った日のことを覚えています。

実は「印刷」は、紙にインクで印刷することだけを指すのではありません。
私が印刷会社で担当していた業務は「センサーの開発」だった、と言えば分かりやすいかもしれません。

今回は「オワコン」と言われがちな印刷業界の仕事内容や今後の発展の可能性について、一部上場の印刷企業で開発職として働いていた私が、解説していきたいと思います!

今回話題に出している印刷会社は、
日本の印刷業界における売上&シェアランキングトップ5に入るような会社を指しています。

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目次

印刷業界はオワコンなの?

【正直解説】印刷業界はオワコンってほんと?元社員がバッサリ解説

私の答えは「オワコンではない」です。

しかし、紙にインクで印刷するような印刷はこれからも需要が減っていく可能性が高いです。美術館で販売する図録であるとか、写真集とか、趣味性の高いものがメインになってきそうではあります。

しかしそれは印刷会社も分かっており、大手では、紙への印刷を専門にしている部門を子会社化して切り離しているところも多いです。こういった部門を「情報コミュニケーション」部門と呼んでいることが多いですね。

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このように自社の部門を子会社とする戦略をとるのは印刷業会だけではありません。
創業者が会社を興したときに行っていた事業を今もメインにしている会社の方が少ないのではないでしょうか。車関係の某T社も、元会社はT自動織機として別会社になっていますし、ピアノで有名な某Y社も初めはオートバイを売っていました。
紙にインクで印刷するような「印刷」を行っていた会社が、「他のもの」から「他のものに」印刷する事業へと手を伸ばしていても不思議なことではないのです。

インクを正確な位置に正確な細さで乗せる技術を活かせば、このような技術開発が可能になってきます。

  • 最先端のセンサー
  • パッケージ印刷
  • 美容用品
  • 医薬品への応用

「印刷業社なんて電子書籍が発達したらオワコンでしょ?」と思う方に伝えたいのは、印刷業社自身が電子書籍に使われる技術の開発に携わったりしている、ということです。

めちゃくちゃ高速で印刷しながら、めちゃくちゃ正確に細かくインクを乗せる技術・・・実は、とんでもなく高い技術なんですよ。

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最近の印刷業界

印刷業界はオワコンではないと分かったところで、最近の印刷業界の動向についてご紹介しましょう。

M&Aが増えている

特に一部上場の印刷会社では、M&Aがさかんに行われています。国内のみならず、海外の会社を買収して子会社化していく動きもあります。

目的としては、自社にはない特殊な印刷技術とそれに必要な設備を手に入れ、自社の技術を拡大していくことにあります。また、海外拠点を手に入れることで、新たな市場を開拓することもできるのでしょう。

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事業の多角化

大手印刷会社では、自社のもつ印刷技術を応用して、事業の多角化を行っています。多角化のために必要な技術を、先ほど紹介したM&Aで買ってきている、とも言えますね。
大手印刷会社では、以下の分野に力を入れています。

  • デジタルコンテンツの開発、販売、企画
  • パッケージなどの包装事業
  • 液晶や半導体の開発設計、製造
  • 自動車分野
  • 5G関連事業
  • VRやAR向けコンテンツの作成
  • IoTやAI分野

「印刷業界がIoTやAI?」と思うかもしれませんが、
T版印刷では「IoT」機能を備えた住宅建材を開発、AI活用の「多言語音声翻訳機」を企業に提供して、飲食店のサービス向上や新薬開発に貢献しています。
D日本印刷ではAIを活用した雑誌の紙面レイアウトの自動生成、銀行や専門性を有する企業へのプラットフォームの提供、校務の効率化などを行っています。

IoTとかAIとかVRなど、オワコンどころか最先端技術ですよね。
この内容だけでも、印刷業界がオワコンではないことが分かってもらえたかと思います。

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印刷業界がおすすめな人

印刷業界がおすすめな人は、ズバリ「転職せずに色々なモノづくりの仕事を試したい人」です!

1つの会社の中に色々な事業部があるのが印刷会社の特徴です。

医薬品関係の会社と共同開発をしている部署から、最新機器向けのセンサー開発をしている部署、BtoCメーカーと共同でパッケージ開発をしている部署、機能性を持ったフィルムを開発している部署など・・・
転職せずに、異動するだけで色々な会社との仕事ができます。

会社の同期が全然違う仕事をしている、というのも面白かったです。同じ装置を使っているのに、全く違うものを製造していると知ることで、装置や技術の奥深さを感じられて「もっと学びたい」と自分から思えました。

反対に「こういう人の役に立ちたい!」「こういうものが作りたい!」と具体的な夢がある人は、印刷業界ではなく、そのものに近いモノづくりの会社に勤めたほうが、 夢が叶いやすいでしょう。

印刷業界では部署ごとの担当業務があまりに違うので、強い希望があると配属のリスクが大きくなってしまいます。

ただ、就職活動の戦略として、
もし自分の希望する業界があまりに人気でなかなか就職が難しい場合
「その業界と共同で仕事を進めているような企業」を狙うのも手かもしれませんね。

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まとめ

印刷業界がオワコンなのか?という疑問に対して、私なりの答えをご紹介してきました。自分としては、印刷業界にいて「オワコンやな」と感じることは全くありませんでした。

それどころか、世界最先端の会社にも必要とされるモノを開発するような仕事も経験する中で「この技術は印刷会社以外には簡単に作れないのだな」と実感することもありました。

最近の印刷業界の動向

  • M&Aが増えている
  • 事業の多角化が加速している

印刷業社がおすすめな人

  • 転職せずに色々なモノづくりの仕事をしてみたい人

今回の記事が好評なら印刷業界の仕事内容や、人生設計、転職事情などもお話しする予定です!お楽しみに

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