研究開発職の仕事がつらいとき、周りと比べて「自分には向いてないんじゃないか」と感じるときもありますよね。開発職に配属してもらって数年は、そのようにつらく感じることが特に多いです。
今回の記事は、そんな「自分には開発職が向いてない」と感じたときと、その対処法についてです。読み終わったとき、何か行動を始めたいなと思えるきっかけになれば幸いです。
私も、BtoBメーカーでの開発職で働いている間ずっと、自分には開発職が向いていないのではないか、と感じていました。転職した結果、毎日やる気が満ちているし、日々成長を感じて、仕事をしていて楽しい!と感じています。勇気を出して、開発の仕事から逃げて良かったと今は感じています。
開発職が向いてないと感じるとき
まずは、配属されてから3年間、どんな時に「自分には開発職が向いていないのではないか」と感じたか、私の経験をお話しします。あるある!と当てはまるものもありますか?。
他テーマと比べて研究開発の先が見えないとき
研究開発のテーマには当たり外れがあります。自分のテーマが座礁しているとき、他のテーマが上手くいっている、なんてこともありますよね。
開発の仕事では1週間ごとに進捗報告をすることも多く「今週も進捗がない」ことを思い知らされ、定期的にしんどい気持ちになりがちです。うまくいかなかったことを報告する資料を作っていて、本来の開発職の仕事が進められない時は、本当に辛いですよね。
他社や他部署と板挟みに合っているとき
優しすぎる人ほど、研究開発職で苦労することが多いですよね。開発職では、素材メーカーと納品先や、工場と営業の板挟みになることが多いです。そんなときに両者の考えや気持ちに心を揺らしてしまうと、適切な判断が難しくなってしまいます。
自分が正しい!と感じたことと、会社的にこうすべき!という方針がずれることがあれば、モヤッとした気持ちを抱えることもあるでしょう。
こういったとき「もし自分が開発職でなければ」「もし自分がBtoBでなければ」と、どうしても考えてしまいます。
自分の成長が感じられないとき
開発職では、先輩や上司に質問して「自分で考えろ」と言われることが多いように感じます。これには2つ理由があると思っています。
1つめは、開発職では特に「考える力」が必要なため、力を育てるために言われている。2つめは、答えがない問いのため「自分で考えろ」としか言いようがないから。
質問するたびに「考えろ」と言われると、自分がどれだけ成長しているか感じられませんよね。自分で考えて行動した結果、狙った結果が出なかったり、計画した実験が上手くいかなかったりすると、自分には開発職が向いていないのではないか、と考えてしまいます。
開発職が向いている人の特徴
ここまで「開発職が向いていない」と感じるときについてまとめましたが、一般的にはどのような方が開発職に向いていると言われているか、ご紹介しましょう。
- 粘り強い
- 興味がないことにも熱心に取り組める
- 割り切った考え方ができる
- コミュニケーション能力が高い
- 結果が出なくても気にしない精神力
開発職が向いてないと感じたときの対処法3選
自分には開発職が向いていないと感じたとき、どのような行動を取ると良いのか、おすすめの対処法を3つご紹介します。
1,2年は様子を見る
あなたがまだ開発職に就いて1〜3年目の場合、諦めずに様子を見るのも一手です。開発職の才能は大器晩成型のことも多いので、簡単に諦めてしまうのは少しもったいないです。
開発職に必要なものは知識と経験です。このうち経験は、大学時代に身に付けるものだけでは足りず、開発職の仕事をするうちに少しずつ増えていきます。先輩や上司が上手に仕事を進めているように見えても、それはあなたとの経験の差があるだけです。もう少し年単位で同じ仕事を続けていれば、慣れや経験が増えて今よりもうまく仕事を進められるようになるでしょう。
異動する
すぐにでも今の環境を変えたい場合、1番簡単な解決法は異動です。研究開発職の知識があれば、営業や生産管理で重宝してもらえます。異動のデメリットは、1. 元の部署の人と顔を合わせると気まずいこと、2. 失敗すると引っ越しが必要になってしまうことの2つです。
人間関係が嫌で今の部署を離れたい場合は、異動後にも顔を合わせやすい他部署への異動はあまりおすすめできません。また、異動を希望すると出張が多い部署になったり、他県への引っ越しが必須になってしまうこともあります。 家族がいる場合、出張や引っ越しが必要になってしまうと大変です。
転職する
今までの「開発職としての経験を増やす」「元部署の人と会わずに済ませたい」「引っ越ししたくない」これら全ての希望を可能にするのが、転職です。
転職すれば、人間関係に悩むことなく新しい環境で開発職の仕事を続けることができます。開発職が向いていなかったのか、今までの部署・会社が合っていなかったのか、冷静に判断することもできるでしょう。
転職サイトによっては、今と似た仕事内容でより高収入な仕事も紹介してくれます。大学時代の考え方で選んだ会社よりも、社会人になってから選んだ会社の方が、自分に合ったワークライフバランスや今の考え方にピッタリの会社を選べますよ。忙しい方には、レジュメを登録しておくだけでスカウトが届くサービスもおすすめです。
まとめ
自分には開発職が向いていないと感じる瞬間と、そのときの対処法についてご紹介してきました。
向いてないと感じる瞬間
- 他テーマと比べて研究開発の先が見えないとき
- 他社や他部署と板挟みに合っているとき
- 自分の成長が感じられないとき
おすすめの対処法
- 異動
- 転職
もしあなたが下記の項目に当てはまるなら、1〜2年は様子を見てみるのがおすすめです。
- 粘り強い
- 興味がないことにも熱心に取り組める
- 割り切った考え方ができる
- コミュニケーション能力が高い
- 結果が出なくても気にしない精神力
私は他業種に転職して正解でしたが、ピッタリの答えは一人ひとり違います。
研究開発職にずっと憧れてきた方は特に、就職してすぐ諦めてしまうのは少しもったいないです。あなたにピッタリの対処法が見つかりますように。