開発職のきついところ5選【元社員がきつい理由と対処法を紹介】

開発職のきついところ5選
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「希望して開発職に就けたけど、仕事がきつい。異動か転職で迷っている。おすすめはある?」
「BtoCメーカーの開発から転職したいけど、他の会社もしんどいの?」
「就職活動中で開発職を希望しているけど、実態はきついってほんと?」

開発職について、こんな思いはありませんか?

メーカーの花形職種といえば研究開発職ですよね。10代の頃から、将来は企業で新しい製品の開発に関わりたい!と考えていた方も多いのではないでしょうか。
そんな憧れの職種「研究開発職」ですが、仕事がきついことで有名でもあるんです。

私も以前、とあるBtoB企業で開発職として働いていました。きつい仕事内容を我慢し続けた結果、開発職への配属からわずか10ヶ月で鬱病になってしまいました。
幸いにも仕事に復帰することはできましたが、1年半ほど休職することになってしまったために、同期との差がかなり開いてしまいました。結局部署も異動したので、我慢せずに早くから異動するか転職すれば良かったと感じています。

今回の記事では、開発職の実情について詳しくご紹介していきます。後半では、既に仕事がつらい、きついと感じている方向けに、鬱を乗り越えた私独自のおすすめ対処法も伝授します。

目次

開発職が向いている人、向いていない人

開発職が向いている人と向いていない人について、私なりの意見をまとめました。

【開発職に向いている人】

  • 計画性がある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 割り切って行動できる人
  • 60〜80点を目指せる人

【向いていない人】

  • 優しすぎる人
  • 率先して雑務を引き受けてしまう人
  • いつも100点を目指している人

向いていないことで無理をしても身体を壊してしまいます。
ご自身の良さを活かせる道を探していくためには、戦略的撤退も時には大切です。早く辞めるというよりは、より長く新しい職場で働く、と考えてみませんか。あなたの本来の良さを尊重してもらえる世界に飛び込む方が、ストレスが少なく、やりがいも感じられますよ。

開発職の仕事がきついと感じるとき5選

「開発職をしていてきつい」と感じる時はどういうときか、よく聞く意見をまとめました。

テーマの当たり外れが大きいのに、同じ成果を求められる

研究開発職では「上手くいくか分からない」状態でテーマが与えられます。簡単に成果が出て製品化に繋がっていくテーマもあれば、何をやっても上手くいかないテーマもあります。
仕事である以上、成果を求められるのは当然のことです。しかし成果の大小に、テーマの当たり外れは考慮されません。定例の報告会で上手くいっているテーマと比べられ、嫌な思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ある程度割り切って仕事に取り組める人でないと、開発職は精神的にきついことも多いと思います。

残業や理不尽な業務内容が多い

開発職が本来の開発の仕事をできる時間は、1日の中でも意外と短いです。
私の場合ですと、このような業務で仕事が圧迫されていました。

  • 他部署との打ち合わせ・会議
  • 報告書作り
  • NDA締結や特許関連など知的財産の仕事
  • 荷物の梱包や発送
  • 薬品や消耗品の在庫管理
  • 実験室掃除

雑務が重なると、自分が本来やらなくてはならない仕事がどんどん後ろ倒しになってしまい、結果的に残業が増えてしまいます。

他の残業が増える理由として、開発職では「何が失敗の原因か全く分からないが、1週間後には失敗の原因と対策を報告しなければならない」というような状況も多々あります。原因が分からなければ、毎日夜遅くまでテストを繰り返さなくてはなりません。

技術職では女性が部署の電話番を任されがちです。子機が目の前に置かれるので、部署の人に電話があるたびに自分が対応し、転送したり伝言を聞いたりしなくてはなりません。私自身、同じ部署の同期に比べて、自分ばかり時間が取られているなぁと感じていました。技術職の女性あるあるではないでしょうか。

仕事の進め方・考え方が人によって違う

開発の仕事の進め方に唯一無二の正解はありません。よって「自分が上手く行った方法が正解」だと思い込んでいる人が多いです。新人時代に色々な人から仕事の進め方を教わると全員答えが違ってとても混乱しますよね。学生時代には正しいとされていた考え方とも合わないことも多いです。

報告資料作りでさえ、全員の考え方で100点を取ろうとしたらいつまで経っても完成しません。60〜80点で良いから終わらせる勇気が必要になります。

技術職は人事異動で全然違う部署に異動させられた時も、とても苦労します。1つ横の部署は、畑違いどころか別の惑星です。必要な知識、使う道具、仕事の進め方まで違うこともあります。

割り切った考え方ができる方なら平気かもしれませんが「自分なりのやり方にこだわりがある」「合わない考え方には従いたくない」性格の人には厳しい環境となりがちです。こだわりの強い人は、人事異動が激しい会社で開発職を続けるのは負担が大きいかもしれません。

上司や先輩の当たり外れがある

技術職の中には、柔らかい考え方や言い方が苦手な方も多くいます。「自分が鍛えられた」「自分が成長できた」方式をそのまま下の代に伝えているのです。

理系人間はそもそもコミュニケーションが苦手な方が多いので、立場が上がっているとはいえ、褒めて伸ばすとか、良いところを見つけて伝える、なんてことはあまり期待できません。

相手を変えることは難しいので、自分の捉え方を変えるか、いさぎよく他の部署か他の会社へ戦略的撤退をしてしまう方が良いでしょう。

化学薬品の匂いやクリーンルームで体調が悪くなる

有機溶剤などの化学薬品の匂いや、クリーンルーム独特の陽圧環境に弱い体質の人もいます。作業しているだけで体調が悪くなってしまうので、身体にはかなり負担となります。

健康上の問題なので、我慢せず、部署の異動を検討するのをおすすめします。

開発職の仕事がきついと感じたときの対処法4選

開発職の仕事がきついと感じるとき、どういった対処法を取るべきでしょうか?おすすめの方法を4つご紹介します。

異動

最も簡単に今の環境を変える方法は、他部署への異動です。部署異動で解決する場合のメリットとデメリットをそれぞれまとめました。

メリット

  • 最も自然で最も簡単に環境を変えられる
  • 今の会社で働き続けられるので手続き不要

デメリット

  • 前部署の人と顔を合わせる機会がある
  • なぜ異動したのか聞かれると答えづらい
  • 新しい部署は選べない
  • 異動後は勉強することが多いので、別の苦労がある

異動であれば、上司との面談で相談するだけなので簡単です。余計な手続きも不要です。
その代わり、元の部署と食堂や実験室で顔を合わせてしまうこともあるでしょう。
異動が決まってから「なぜ異動を希望したのか」と周りに聞かれるのもしんどいかもしれません。

転職する場合のメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

  • 収入が増える可能性がある
  • 元の職場の人と会わなくて済む
  • 言い訳しやすい(他にやりたい仕事ができた、など)

デメリット

  • 今より良い職場があるかは運
  • 書類上の手続きが多い
  • 転職活動と仕事の両立が大変
  • 辞めるとは言いづらい

今の仕事をしながら並行して進めるのは大変ですよね。転職先が決まるまで、周りに転職活動をしているとは言い難いので、ただただサボっていると思われがちです。

おすすめなのは、とりあえず転職サイトに登録することです。
今の自分の経歴を活かせる仕事があるのか、同じような仕事内容でより高収入な職場はあるのか探すことができます。スカウトが来ることもあるでしょう。
こういった情報に触れると「自分には逃げ道がある」「自分には価値がある」と自己肯定感が上がるので、その効果だけでもおすすめです。

迷っている方はまず理系に特化した転職サイトに登録しておけば間違いないでしょう。無料で電話相談ができるので、「自分に合った仕事は他にもあるのかな・・・」という相談もできます。理系に特化しているので情報も多く、自社基準でブラック企業とみなす企業とは契約を結んでいないそうなので、安心して登録できます。

「サラリーマンが向いていない」と感じる場合、アカデミックの世界に飛び込むことができるのも、研究開発職の強みです。社会人ドクターとして、もしくは博士号取得のため、興味のある分野の研究室の扉を叩いてみる選択肢もありますよ。

ここからは、できれ波風を立てず周囲にもバレないように、かつ今の環境を変えずに解決したい方向けの対処法を紹介します。

スマートウォッチでストレスレベルを数値化する

自分の感じているストレスが、我慢できるレベルなのか、我慢してはいけないレベルなのか、判断するのは難しいですよね。
ストレスレベルを検知できるスマートウォッチを装着しておけば、リアルタイムでストレスを数値化できます。
大きいストレスがかかったらスマートウォッチが教えてくれますし、ストレス値が60以上なら休憩を取る、という習慣をつけることもできますよ。真面目で休むのが下手な理系な方の自己管理におすすめの方法です。

推しごとに励む

異動も転職も勇気がない・・・という方に、アフター5や土日に打ち込める趣味を探すのもおすすめです。推しが見つかれば、仕事もすべて推しに貢ぐため、どんなに辛くても推しがいる、今日は帰ったら推しの映像を見るからテキパキ終わらせよう、そんな割り切った日常を送れるようになるでしょう。
根本的な解決にはなっていませんが、楽に生きられるようになるかもしれません。

開発職についての疑問をズバッと解決!

最後に、開発職に関してよくある質問にまとめて回答します。

開発職の年収はどのくらい?

マイナビAGENTの調査によりますと、研究開発職の平均年収は512万円です。日本の平均年収と比べると高いと言えるでしょう。
勤務地によって年収に差があり、一番高いのは関東、低いのは沖縄でした。

異動?転職?どちらががおすすめ?

個人的なおすすめは転職です。なぜなら、辞めた後は前職の人間関係について二度と悩まなくて済むからです。仲が良かった人との関係は続きますので、転職すると人間関係の良いとこどりができます。
「辞める!」と決めてからは仕事の悩みも減り、任される仕事も減るので、寂しくもありますが楽でもあります。

つらくて転職したって、開発職なら同じことの繰り返しになりませんか?

マイナビAGENTの統計では、開発職の転職後の年収アップ比率は54%ですので、転職先を見極めれば少なくとも給与アップは期待できます。

開発職ならではの悩みは続くかもしれませんが、外資系メーカーや、福利厚生がしっかりした大企業へ転職できれば待遇が変わることも期待できます。

開発職からそれ以外の仕事に転職できるの?

できます。ただし、異分野に飛び込みたい場合は、なるべく若手のうちに転職しておくのがおすすめです。

個人的おすすめは20代のうちの転職です。身も蓋もない話ですが、転職先で「20代の女の子」として受け入れられた方がお得なことも多いからです。

転職する際に資格はあった方が良い?

不要でしょう。もちろん、あって損はないです。

まとめ

開発職できついと感じているなら、まずは自分の価値を客観的に再確認してみましょう。仕事がきつい理由は、自分が優しすぎたり、完璧を求めすぎたりと、他の分野なら輝ける個性のせいかもしれません。
もし自力では俯瞰的にみられないと感じるならば、転職サイトを利用するのも1つです。無料で自己診断をしてくれるサイトもあります。

きつい仕事や環境を我慢する必要は全くありません。異動・転職などの手段で、ご自身の魅力を最大限に発揮できる場所を見つけましょう!

開発職のきついところ5選

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